本屋に行くたびに山積みになっていて気になっていた「FACTFULNESS」。
どんな内容かと思ってイントロダクションを読んでみたところ、そこに13問のクイズ(全て三択)があり、解いてみたら思いのほか世界の現状について勘違いをしていることが分かりました。
この勘違いが気になり、事実を知るためにも購入して読んでみました。
著者のハンスロスリングによるとこのクイズを出すと高学歴の人でも適当に選んで正解する確率(1/3)より悪かったとのことでした。
クイズが気になる方は訳者の一人上杉周作さんが作成されているこちらをご覧ください。
『ファクトフルネス(FACTFULNESS)』チンパンジークイズ
なぜ世界の人々が勘違いをして事実をしっかり把握できていないかは10の思い込みからきているようです。
本書の目次からその10の思い込みを引用させていただきます。
第1章 分断本能 「世界は分断されている」という思い込み
第2章 ネガティブ本能 「世界はどんどん悪くなっている」という思い込み
第3章 直線本能 「世界の人口はひたすら増え続ける」という思い込み
第4章 恐怖本能 危険でないことを、恐ろしいと考えてしまうという思い込み
第5章 過大視本能 「目の前の数字が一番重要だ」という思い込み
第6章 パターン化本能「ひとつの例がすべてに当てはまる」という思い込み
第7章 宿命本能「すべてはあらかじめ決まっている」という思い込み
第8章 単純化本能 「世界はひとつの切り口で理解できる」という思い込み
第9章 犯人捜し本能 「誰かを責めれば物事は解決する」という思い込み
第10 章 焦り本能 「いますぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み
本書ではこの10の思い込みについてハンスロスリングさんの体験に基づいた具体例を基に説明されています。
本文部分は約330ページとちょっと長いなと思いましたが、ざっと読んでも理解しやすい内容かと思います。
この本を読むと思ったほど世界の状況が悪くないのは分かりますが、でもやはりまだまだ改善すべきところが多く残っている事実も受け入れなければいけないなと思いました。
factfulnessの意味を辞書で調べると「事実に基づいて世界の現状を正しく見ること」とありますが、仕事においてもよく事実が何かを求められます。
何事もまずは事実を把握するところからスタートですね。
*内容は記事作成時のものです。最新の情報をご確認ください。by Hanzo